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中学校の部活動の地域移行に向けた「部活動MaaS」の実証について
2023年02月14日

 YMFG ZONEプラニング(代表取締役社長 藏重 嘉伸)は、中学校の部活動の地域移行に係る課題解決に向けて、経済産業省「令和4年度「未来の教室」実証事業」の採択を受け、山口県美祢市と連携し、山口第一株式会社(代表取締役社長 坂田 敬次郎)のサービスや知見を活用した「部活動MaaS(※)」の実証を進めていますのでお知らせいたします。
 ※MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、利用者一人ひとりの移動ニーズに対応して最適な移動手段の検索・予約・移動・決済等を一括で行うサービスであり、目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決に資する手段となるものです。

1.取組背景
 中学校の部活動は、少子化による生徒数の減少や教員の過大な業務負担を主因として、学校単位で活動を持続することが困難な地域も存在しており、地域主体のクラブ活動へと移行することが推進されています。とりわけ、生徒数減少が著しい中山間地域においては、団体競技の実施に際して複数校による合同部活動が一つの解決案と考えられる一方で、遠隔地にある学校間の移動の課題について解決策を検討する必要があります。

2.実証事業
 事業テーマ:中山間地域における部活動地域移行
 ~「部活動MaaS」による持続可能な地域移行モデルの検証事業~
 本実証では、経済産業省「令和4年度「未来の教室」実証事業(テーマD:「未来のブカツビジョン」の実現に関するテーマ)」の一環として、(1)合同部活動の実施、(2)スポーツイベントの開催という2つの取組を山口県美祢市で進めています。各取組を実施する際に、山口第一交通グループのタクシーおよびAI配車アプリ「Noruuu」を用いて生徒の移動手段を提供することで、中山間地域の部活動における効率的な移動の実現可能性と創出される移動需要も加味した事業としての持続可能性を検証します。

(1)合同部活動の実施
 単独校でのチームの維持が困難な競技の部活動で、教員以外の指導者が指導する合同部活動を実施し、地域主体のクラブ活動へ移行する際に想定される課題の抽出を行っています。合同部活動では、山口銀行のハンドボールチームであるYMGUTSの東監督と所属選手による体づくりのトレーニング等を実施しました。

 
男子・女子ソフトテニス部、女子バレーボール部、
軟式野球部でのべ8回の練習を実施

(2)スポーツイベントの開催
 美祢市の体育施設を活用したスポーツイベント「スポーツフェスティバルin美祢」を2023年2月25日に美祢スポーツセンターにて開催予定です。スポーツイベントでは、移動需要やイベントの価格受容度を調査するとともに、一般財団法人UNITED SPORTS FOUNDATIONおよび地域クラブ活動の受け皿となる可能性のある地域団体と連携し、部活動地域移行の実現可能性を検証します。
※詳細は添付のチラシをご参照ください。

3.山口フィナンシャルグループのサステナビリティへの取組
 山口フィナンシャルグループは、持続可能な社会の実現に貢献していくために、「グループサステナビリティ方針」を策定し、この方針に基づき、重点的に取り組むべきESG課題である「マテリアリティ」を特定しております。本件は、12のマテリアリティの中で「①人口減少・少子高齢化への対応」、「②地域におけるイノベーション創出、地域産業の成長サポート」、「③地域コミュニティとの連携強化」の実現に資する取組です。

以 上

【本件に関する問い合わせ先】
株式会社YMFG ZONEプラニング
担当:河野・松永
TEL:083-223-4202

チラシ.pdf

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