長門湯本温泉における地域創生プロジェクト
私たちは、長門湯本温泉において地域事業者と連携し、地域全体の活性化を目指した「観光まちづくり」に取り組んでいます。
取組概要
山口県長門市に位置する「長門湯本温泉」は、約600年の歴史を誇る温泉地です。私たちは2017年以降、行政や地域の事業者と連携しながら、創業支援・事業承継等の地域課題解決に向けた取組を通じ持続可能なまちづくりを推進してきました。
本プロジェクトは、グループ各社が連携し、これまで培ってきた知見やリソースなどを最大限活用して実現したものです。温泉街の再生を起点に、地域の魅力を高めるまちづくりを進めることで、地域経済の活性化と持続的な発展を目指しています。
立ち寄り湯「恩湯」の再生
同エリアで古くから親しまれる立ち寄り湯「恩湯」ですが、公設公営による運営には課題がありました。そこで、私たちは中国地方で初となるまちづくりファンド(長門湯本温泉まちづくりファンド投資事業有限責任組合)を活用し、民設民営による施設の再整備を支援しました。
施設のリニューアルにより、質の高いサービスを適正な価格で提供できるようになり、温泉街全体が好転するきっかけとなりました。

長門湯本温泉エリアに限定した官民ファンドを中国地方で初めて組成

老舗旅館「六角堂」のリニューアル
本件は、グループ3社(山口銀行、YM-ZOP、YMFGキャピタル)が連携することで実現した、温泉旅館の再生を起点とする観光まちづくりプロジェクトです。
長門湯本温泉の中心に位置する創業120年の老舗旅館「六角堂」が、事業承継の課題を抱えていたことから、私たちは「長門湯本温泉まちづくりファンド投資事業有限責任組合」を活用して、株式会社Staple(広島県尾道市)と共に株式会社SOIL Nagatoyumotoに共同出資し、「六角堂」の事業承継を実現しました。
2025年3月には、客室・サウナ・レストラン・アクティビティセンター等を備えた複合施設「SOIL Nagatoyumoto」として開業。 YM-ZOPとしては、社外取締役の派遣による経営参画や事業運営に関するコンサルティングで関与しています。
温泉街とつながる宿をコンセプトに、施設内で完結するのではなく、長門湯本温泉の街並みや自然環境、地域の人々との繋がり・交流の機会を創出することを目指しています。

今後の展望
現在、長門湯本温泉には、若い女性や親子連れの観光客も訪れるようになり、新たな来訪の流れが生まれています。
地域の魅力的な店舗やアクティビティを充実させることで、誘客力をさらに高め、日本有数の温泉地となることを目指して、引続き周辺地域の活性化や観光振興に向けた支援を行っていきます。

SOIL Nagatoyumoto公式HP:https://soilis.co/nagatoyumoto/